2020/12/7 更新

訳国株式会社さん「ココナラを始めていなかったら、そもそも独立開業は起こり得なかった」

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『ココナラでの経験が活き、会社を設立するまでに至りました』と語る、出品者の「訳国株式会社」さん。主に翻訳カテゴリで活躍中の、訳国株式会社さんにお話を伺いました。

お名前訳国株式会社さん
ココナラ登録時期2013年2月
出品カテゴリ多言語翻訳サービス、海外情報の収集、外国語での音声提供
人気サービス日本語⇔中国語&【その他の言語】翻訳します翻訳なら実績数No.1の訳国へ。現在15言語全てネイティブ!

訳国株式会社さんについて

普段はどんなお仕事・活動をされていますか?

翻訳会社・語学教室の経営およびセミナー・講演事業を行っています。

ココナラで提供中のサービスについて教えてください

「ネイティブによる翻訳サービス」です。最初は日中・中日翻訳のみでしたが、おかげさまで現在は16の言語を提供できるようになりました。

» 訳国株式会社さんの出品サービス一覧はこちら

ココナラでの活動について

ココナラの販売では、どんなことを工夫されていますか?

まず、ココナラのお客様は発注し慣れている企業の方ではなく、初めて発注される個人の方が圧倒的に多いです。自分にとって、または業界にとってすでに当たり前のことでも、一から分かりやすく説明しないと、お客様は不安に感じてしまいます。

なので、サービスページ・やりとりのメッセージでは「誰が読んでも分かりやすく、納得できるよう記載すること」に気を遣っています。特にサービスページは、お客様に閲覧してもらえるよう、サービスタイトルはわかりやすく記載し、かつ目をひくように記号などを入れていました。

その上で、自分のサービスが「お気に入り登録」されたら、そのお礼とサービス内容を記載したメッセージをお送りします。お客様がお気に入り登録をする=興味がある、またはサービス提供を必要としていると考えられます。実際、このメッセージからご依頼いただくことは非常に多いです。

また、お客様の方からご連絡をいただけるようになるには、安心感となる“実績”が必要です。このため、先ほど申し上げた通り、最初は無料お試し枠(※1)を設定し、実績を増やすことに注力していました。これは自分にとっても良い経験となり、有料で開始したときに、失礼のない顧客対応や、サービス提供が行えるようになりました。

ココナラでの販売で、苦労されたことについて教えてください

最初はサービスページの書き方が分からず、内容も冴えないものでした。当時は誰からも問い合わせすら来ない日々が続いていたので、色々と試していました。具体的には・・・

  • プロフィールページを改善する
    • 「お客様から親近感を持ってもらえるような内容」に変更する
  • サービスページを改善する
    • ひと目で翻訳サービスであることがわかるように、画像を日本・中国・台湾の国旗の画像へ差し替える
  • 他のサービスのページを見てみる
    • トップページから自分のサービスである「翻訳」を検索して、出てきたオススメサービスや実績の多いページにはどんなことが書かれているかを参考にする

など、考えつくことをとにかく試していました。

そもそもココナラは、お客様自身が私のサービスを気に入ってもらえれば、お客様側からお問い合わせをいただけるシステム。つまり、もしお問い合わせがない状態が続いているのであれば、「サービス内容が魅力的ではない」「お客様が相談したくなるようなページになっていない」ということだと考えています。

なので、自分の場合は上記のできる限りの改善をした上で、「果報は寝て待て!」と自分に言い聞かせつつ、1週間くらいのんきに放置していました。“それでも誰からも連絡が来なかったら、また新たに何かしら改善をしてみる”と焦らずに活動していたので、今も続けられているのだと思います。

ココナラを始めて良かったことは、何かありますか?

ココナラでの経験が活き、会社を設立するまでに至ったことです。

有料での購入が増え、リピーターのお客様がついていった結果、いつの間にか私のサービスは中国語翻訳サービスの中で実績数が一番になっていました。サービスがココナラのランキングに入ることも増えていき、“ココナラから届くランクイン通知”がとても嬉しかったです。

しかし、ココナラで少しずつ実績を伸ばしている間、プライベートでは面倒なことが起こっていました。元々私は利き酒師として働いていたのですが、辞めた後、台湾最大手のとある企業が日本進出のために、日本オフィスの責任者として起用してくれるかもしれないという話がありました。しかし、その話はなかなか進捗せず1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月・・・と日付だけが過ぎていきました。待っている間に貯金も減り始め、私はかなり不安な気持ちになっていました。

その不安を台湾の友人に相談すると、彼は慰めるのではなく鼓舞してくれました。「不要浪費時間等待別人,我們人生這有一次嘛(人に待たされて時間を無駄にすることはないよ、たった一度の人生だろう?)」私はその言葉でようやく目が醒め、自分にはどんな仕事ができるか考えはじめました。そこで一番に浮かんだのが、ココナラで順調に受注件数を伸ばしていた「翻訳」でした。

そこで私は、フリーランスの翻訳家として独立し、翻訳業を本業として生計をたてられるよう、さらに活動に力を入れていきました。結果お客様も増えていき、ついに2015年10月に「訳国株式会社」を設立しました。おかげさまで現在は、16カ国語の多言語翻訳や外国語デザインの提供、外国での情報収集サービスに加えて、地元埼玉県にて語学教室も始めました。今後は外国語を使用した保育事業にも参入していきたいと考えています。

ココナラを始めていなかったら、そもそも独立開業は起こり得なかったことです。ココナラには非常に感謝しています。

ココナラでの活動を続けられている理由は、どんなところでしょうか?

精神的には、「サービス終了時にお客様から良い評価をいただけたとき」や「お礼のメッセージから、お客様が心の底から喜んでくださっていることを読み取れたとき」、また「それによってお客様からリピートしていただけたとき」の喜びによって続けられています。

物質的には、実績を積み上げていくことによってお客様の方から連絡をいただけるため、営業をかける必要がない点です。日々忙しくしているため、出品者側としては非常に助かりますし、お客様も「自分でサービスを比較し、探す」というワンステップを踏むことで、お互いの信頼関係が築きやすくなっているような気がします。互いに匿名性を担保されながらも、人間同士と認識して尊重し合えるので、「無茶な受発注に繋がりにくい」というメリットもあります。

今後について

今後のココナラに期待することは、どんなことでしょうか?

これから必ず訪れる「シェアリングエコノミー」の世界の先駆けとなっていただきたいです。そして、今後もっとたくさんの「個人」が、自分にできることを気軽にシェアし合い、互いの得意なことを売買することで生まれる楽しさや喜びをもっと身近に感じてほしいです。

ココナラを始めたばかりの方や、これから出品される予定の方へ

ココナラを通して自分の得意をサービスとして発信し、そのサービスを購入してもらえることは、“自分を認めてもらえることと同じ”で、とても気分が良いことです。買ってもらえなかったとき、ご満足いただけなかったときは、何か改善の余地があるということです。少しずつ試行錯誤すれば良いだけで、そのうちに必ず求める結果が表れます。

たとえば、私が行った「まずは無料お試し枠(※1)を設置してみて、実績を増やしながら、お客様の反応を見てみる」という方法もオススメです。そこで得たお客様からのフィードバックを活かして、提供サービスを洗練させていくのはいかがでしょうか。

※1 現在「無料お試し枠」機能はご利用いただけません。(2020年12月時点)
※2 この記事の内容はインタビュー当時の状況・情報に基づいています

この記事を書いた人

ココナラ運営スタッフ ココナラ運営スタッフ